教員紹介

指導教員

石野洋子教授

山口大学 大学院技術経営研究科 教授

石野 洋子 教授略歴Yoko ISHINO, Ph. D.

【研究分野】
マーケティング / 社会システム工学 / 知能情報学 / 情報工学 / 生命、健康、医療情報学 /

研究テーマ:Research Topics

人工知能や統計等の情報解析技術を用いて、広く、社会システムおよび生命システムに関する研究を行い、経営・ビジネス・社会・医療に貢献できる研究を目指しています。

MESSAGE

私がこれまで取り組んできた研究分野は、農芸化学に始まり、マーケティング、情報工学、バイオインフォマティクスと多岐にわたります。また、大学側・企業側の双方の立場を経験し、ベンチャー企業の立ち上げを間近でみることもできました。これらの経験は、一箇所でのみ仕事をしていたのでは経験できないような様々なタイプの事業に携わる機会を与えてくれました。その結果、現在掲げている研究テーマ『人工知能や統計等の情報解析技術を用いて、広く、社会システムおよび生命システムに関する研究を行い、経営・ビジネス・社会・医療に貢献できる研究を目指す』に至りました。

顧みると、私は研究自体ももちろん好きですが、色々な人たちに会い、協力して仕事をすることが好きで、学際的な分野から新たな研究テーマやビジネスを生み出すことに大きな魅力を感じています。MOT(Management of Technology:技術経営)はまさしく、そのような分野です。

現代は、かつてないほど激しく変動し、複雑性・不確実性が高いVUCA時代といわれています。新型コロナウイルスの流行、地球温暖化に伴う気候変動・異常気象などは、その代表的な事例と考えることができ、将来の予測が簡単ではないことを物語っています。そこでは、従来の業界の常識を単に積み上げた経営戦略では対応しきれず、未来を自ら構想し、創出していかなければ、競争力を維持し続けることはできません。それに加え、AIやIoTを活用したDX、ロボティクスの活用、バリューチェーンの分化・進化など、新たな技術が日々開発されています。このような環境変化が、新規参入企業を呼び込むとともに、業界に関連する企業に従来とは異なった動き方を取るように促し始めています。

こうした状況では、経営者が技術に対する知識を持つこと、また、技術者がマーケティングの知識やセンスを持つこと、それぞれが必要となります。技術と経営をつなぐMOTの視点で、共に学んでいきましょう。